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Posted by ミリタリーブログ at

2014年02月24日

パッチ コマンドパッチ AMC, AFSOC, ANG

こんにちは!Luke GETSNOです!!
本日は前回に引き続き、アメリカ空軍のコマンドパッチをご紹介します。



左のパッチはAMCと呼ばれるAir Mobility Command=航空機動軍団のコマンドパッチです。このコマンドには主に輸送機が配備されており、C-130やC-17、空中給油機のKC-10やKC-135も配備されており、アメリカ軍最大の輸送機C-5ギャラクシーもAMCに配備されています。AMCもまたACCなどと同じくMAJCOMと呼ばれるメジャーコマンドの一つでアメリカ空軍のみならず、世界各地に展開する米軍とその同盟軍の兵站の要となっています。


右のパッチはAir Force Special Operations Command(AFSOC)=空軍特殊作戦軍団のコマンドパッチです。このコマンドはその名の通り、特殊作戦を専門に遂行する部隊が配属されており、それに使用される航空機もまた特殊作戦仕様。沖縄の嘉手納基地に駐留しMC-130特殊作戦機を運用している第353特殊作戦群(353rd Special Operations Group)もAFSOCの管轄です。AFSOC傘下の部隊の主なミッションは特殊部隊の戦地潜入支援や救難活動などがメインですが、戦地でテレビ放送やラジオ放送などを行う心理戦と呼ばれるミッションも行っています。




ペンシルバニア州兵193SOW/193SOSに所属していたEC-130Eコマンド・ソロ(63-9817)。

いわゆる心理作戦機で機内でテレビやラジオを放送できる設備を搭載し、アルファベットのXの形をした大型アンテナを介して友軍に有利な情報を敵地に放送して敵の士気を下げるミッションを行った。現在E型は退役しており、同ミッションはEC-130Jが引き継いでいる。


続いてはANGのコマンドパッチです。



ANGはAir National Guard=空軍州兵と訳され、文字通り州兵で構成されるコマンドです。もともとは第一線を退いた戦闘機を運用して各州の防空任務にあたっていたANG部隊ですが、湾岸戦争以降のアメリカ空軍の組織改革の中で、ACCや他のコマンドと共に中東やアフガニスタンなど世界各地に展開してミッションを行うようになり州兵と言う枠を超えた活動をしています。

ANGに在籍するクルーは普段は一般企業に勤めていたりして、週末になると訓練をおこなう所謂"Weekend Warrior"と呼ばれるクルーが数多く在籍します。つまり、フルタイムの軍人ではなく年に定められた時間を訓練に費やすパートタイムの軍人で構成されている事が多々あります。有事の際などに召集されて実際に戦地に赴くと言うのが基本的なパターンです。


ANGの各部隊は有事召集(Mobilized)された際に配属するコマンドが決まっています。AFSOCの項目で例に挙げた193SOWも平時はペンシルバニア州兵(PAANG)の傘下なのですが、有事やミッションで世界各地に展開する際にはAFSOC傘下に配属となります。


この辺はAFRC(Air Force Reserve Command)空軍予備軍団に籍を置く予備役の兵士とも共通しているなかなか興味深い運用です。また時間を見つけて別の機会に詳しく説明します。


最後までご覧頂きありがとうございました。  

Posted by Luke GETSNO at 19:48Comments(0)PATCH USAF