2015年06月02日
Patch Tuesday Vol. 17 ~VMAQ-2 PlayBoys~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
本日はアメリカ海兵隊でEA-6Bプラウラーを運用するVMAQ-2のパッチをご紹介します。
VMAQ-2は海兵隊の中でプラウラーを長年にわたり運用している部隊です。VMAQ-2の前身のVMCJ-2は1965年からEA-6A(2人乗り)を装備し、1975年には6個分遣隊を編成し、そのうちの3個分遣隊(X-ray, Yankee, Zulu)には4人乗りタイプのEA-6Bが配備されました。

左が飛行隊パッチ。右はサブパッチ。
当時の飛行隊ニックネームは"Play Boys"
言わずと知れたアメリカを代表する(?)男性向け雑誌に出てくるウサギがモチーフでした。

左のパッチはDet.Z(Z分遣隊)のサブパッチ。
Cease Buzzer My Assはやんわり訳すと「ブザーを消せなんて、ふざけんな!」
てな感じですが、海兵隊気質にあふれてますw
右はまた別のサブパッチ。当時は時代を反映して女性をデザインしたパッチが数多くありました。
海兵隊は1992年に3個あった分遣隊をそれぞれ独立した飛行隊として組織変更します。
Det.YはVMAQ-1、Det.ZはVMAQ-2(原隊)、Det.XはVMAQ-3となり予備役だったVMAQ-4と併せて4個のEA-6B飛行隊を編成しました。
そして当時アメリカ海軍内で大問題になったセクハラ騒動のあおりを受けてVMAQ-2も飛行隊のニックネームとパッチを変更せざるを得なくなりました。
続きはまた別の機会に。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年05月26日
Patch Tuesday Vol. 16 ~Memorial Day~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
昨日、5月25日はアメリカの休日、メモリアルデー(Memorial Day)でした。
日本語に訳すと『戦没将兵追悼記念日』などとWikiには載っていますが
戦争で戦死や行方不明、また戦時捕虜となって未だに帰還できない軍人を追悼する意味合いを持つ休日です。
本日はこのメモリアルデーに関するパッチをご紹介

上段のパッチは、嘉手納基地に所属しE-3を飛ばしている961AACSが製作したパッチです。
パッチのメインとなっているデザインがメモリアルデーに必ず使われるPOW/MIA(Prisoner Of War=戦時捕虜/Missing In Action=戦時行方不明)の旗で
"You Are Not Forgotten"『あなたを忘れない』という文字がデザインされています。
昨日も普通は星条旗のみなのですがホワイトハウスでも星条旗とこの旗が掲げられていたようです。
下段2枚は、こちらも嘉手納基地で活動する空軍特殊作戦軍団第17特殊作戦飛行隊(17th Special Operation Squadron)のパッチ。
アメリカでは、軍人や警察官、消防士などが殉職した際によくバッジやパッチにMourning Bandと呼ばれる黒い帯を着用します。
日本語でいうところの喪章です。部隊内から殉職者が出た場合や、大量の犠牲者が出た場合などこのMourning Bandを着用する事があります。
この2枚のパッチはそれぞれ飛行隊のパッチとサブパッチに黒帯をつけたデザインです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年05月19日
Patch Tuesday Vol. 15 ~ウィスコンシンANG~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました

今回ご紹介するのはウィスコンシン州兵空軍(ANG)115FW/176FSのパッチです。
ご存知の方も多いかと思いますが、今年の1月から4月までアメリカ空軍のTheater Security Packageという構想に基づき沖縄県嘉手納基地に同隊のF-16 12機が展開していました。
航空関係の雑誌でも紹介されており、全国各地からマニアが同隊のF-16を撮影しようと沖縄に訪れていたようです。

かく言う私も、出張と言う名に漕ぎつけて月に一度は嘉手納に展開


離着陸、転がりと一通りの撮影ができました

4月中旬の離日前に部隊がオーダーしたのがこのデザイン。

アメリカ人は旭日旗が好きですね~

どこぞの国の人がみたら発狂してしまうでしょうか

右側のパッチの上部タブにデザインされている『SHOGUN BUNJI』の意味はいまいちよくわかりません。。。
ご存知の方いらっしゃれば教えてください

最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年03月24日
Patch Tuesday Vol. 14 ~St.Patrick's Day~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
日にちが空いてしまいましたが先週3月17日はSt.Patrick's Dayでした。この日はアイルランドにキリスト教を布教したとされるSt.Patrickの命日でアイルランドでは祝日です。
なぜここでこんな事を言い出すの?と思われるかもしれませんが、アメリカにも移民としてアイルランド系(アイリッシュ)のアメリカ人が数多くいます。特に東海岸の大都市では毎年盛大にパレードが行われ、
St.Patrick's Dayのモチーフであるシャムロック(三つ葉のクローバー)とシャムロックの色であるグリーンで町中を飾り付け、着る服も緑の物を身に着けるという習慣があります。
軍人にもアイリッシュはたくさんいます。緑の物を身に着けるには。。。パッチだ!
となったかどうかは定かではありませんが、海兵隊VMAQ-3とVMFA(AW)-332が作成したSt.Patrick's Day用のパッチをご紹介します。

左がEA-6Bプラウラーを運用するVMAQ-3の物。背景にシャムロックもデザインされていますね。
右はF/A-18Dを運用するVMFA(AW)-332の物。飛行隊のニックネームは"Moonlighters" ですが、その頭に『O'』がついています。VMAQ-3のニックネーム"Moon Dogs"も『O' Moon Dogs』となっています。これはアイリッシュ系の方の名字には『O'』がつくことが多く、アイリッシュのシンボルとしてデザインされた様です。
その他にアイリッシュ系の名字の代表的なのは『Mc』(マック)がつく名前。ご想像の通りファストフードのマクドナルド(McDonald)や、アメカジのリアルマッコイ(McCoy)などがあります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年02月24日
Patch Tuesday Vol. 13 ~F-15嘉手納展開35周年記念パッチ~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
先週に引き続き今週のPatch Tuesdayも嘉手納基地F-15関連パッチの紹介です。
嘉手納基地にマクドネル・ダグラスF-15が初めて配備されたのは1979年9月。当時最新鋭のF-15C/Dが、その年の終わりまでに第44戦闘飛行隊(FS)、67戦闘飛行隊(FS)の両飛行隊に計36機が配備されました。

翌年の1980年にはF-4ファントムを装備していた第12戦闘飛行隊(FS)もF-15C/Dに機種転換し、嘉手納基地は当時アメリカ本土でも見られなかった3個のF-15飛行隊を擁する基地となりました。
長年にわたり3個飛行隊を維持していましたが2000年に12FSはアラスカ州エルメンドルフ空軍基地に異動となり、それ以降は44FSと67FSが嘉手納基地に駐留しています。
そして2014年の9月は嘉手納基地にF-15が配備されてから35年という節目でした。
1979年の初配備当初から別基地に異動することなく極東地域の安定ににらみを利かせていた44FSと67FSが共同で35周年記念パッチを作成しました。

一枚目はこちら。F-15の垂直尾翼のデザインで、35周年を祝う35YEARSの文字に、垂直尾翼は本来シリアルナンバーが記入されている部分に79(配備が開始された年)と2014の文字。
垂直尾翼内のグレー2色の制空迷彩カラーは濃い部分を沖縄本島のシルエットとしてその上をF-15が2機飛んでいるデザイン。
そして44FSと67FSのパッチに『Kadena Eagles』の文字があります。


こちらは各飛行隊向けの記念パッチ。
デザインは、沖縄本島の地図に35の文字とF-15。そして44FSと67FSの飛行隊パッチと嘉手納基地所属を表すテイルコード『ZZ』の文字がデザインされています。
『35 Years of Air Superiority』はF-15のミッションである制空権の確保を35年間にわたってこなしてきたという意味です。
44FSも67FSも飛行隊ごとにはデザインを変えなかった様で、ブルーが44FS、レッドが67FSとしたようです。
嘉手納基地には今後F-35配備のうわさも聞こえてきますが、まだあと数年は嘉手納でF-15が見られるかと思います。
これらのパッチはその他18WG関連のパッチと一緒にこちらのブログにもアップしてあります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年02月17日
Patch Tuesday Vol. 12 ~44FS NVGパッチ~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
本日は、嘉手納基地に所属する第44戦闘飛行隊(44th Fighter Squadron)関連で最近入手したパッチをご紹介します。
みなさんご存じの通り、昨今の航空戦には昼夜の区別がなくミッションが行われます。
夜間ミッションに出撃するクルーはANVIS(Aviator's Night Vision Imaging System )と呼ばれる所謂ナイト・ビジョン・ゴーグル(NVG:Night Vision Goggle 夜間暗視装置)を装着する事が多々あります。

ANVISを装着すると↑画像の様に視界は一面緑になります。
緑・白・黒の3色で夜間の視界を確保します。個々の色の識別は難しくなりますが、これにより夜間のフライト時にも良好な視界を確保します。

今日ご紹介するパッチは、44FSの飛行隊パッチをANVISで見たらこんな色になるんじゃないかっていうパッチです。左上から時計回りに44FS飛行隊パッチ、イーグルドライバーパッチ、ネームタグ、44FS Pacific 『NVG』 Forcesパッチ(本来はAIR)。それぞれ、フライトジャケットやフライトスーツの右腕、左腕、左胸、右胸に着用します。
パッと見はサブデュードカラーの様ですが、光沢のある糸を使っているので結構目立ちます。ネームタグも作ってもらったのですが、生地の糸は光沢が無いのでしっくりこないかもしれません。テカテカの糸でまた作ってもらおうかな~なんて考えてます。
これらのパッチはその他18WG関連のパッチと一緒にこちらのブログにもアップしてあります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年02月03日
Patch Tuesday Vol. 11 ~2014年TSP展開パッチ~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
先週はPatch Tuesdayをお休みしました。と言いますのも、沖縄県は嘉手納基地に出かけておりました。
現在、嘉手納基地にはアメリカ本土からF-16飛行隊が展開してきており、嘉手納のF-15と一緒に訓練を行っています。

展開してきたのはウィスコンシン州兵空軍(Wisconsin Air National Guard)第176戦闘飛行隊に所属する12機のF-16Cブロック30です。ニックネームは "Badger Air Militia"=アナグマ民兵です。
沖縄のタイガーエンブさんにもまだこの飛行隊からパッチの注文は入っていないそうなので、それは後日に期待するとして。。。

本日は、2014年に海外展開を行った空軍の飛行隊記念パッチを2枚ご紹介します。

左はアイダホ州マウンテンホーム空軍基地に駐留する第391戦闘飛行隊のものでハワイと韓国に展開した記念パッチです。
TSPと書かれていますが、この意味はTheater Security Packageの略で、アメリカ軍が世界的に展開しているプログラムで特定の地域の安定と、空軍部隊にアジア太平洋地域での訓練機会を提供することに因る安全保障面を充実させるという構想に基づいています。
このTSPの一環で391FSも遥かアイダホ州からハワイ、そして韓国に展開してミッションを行っていたようです。
右のパッチはアラスカ州エルメンドルフ空軍基地所属の第90戦闘飛行隊のもので、F-22に機種展開する以前はF-15Eストライクイーグルを運用していた飛行隊です。
その90FSのF-22はTSP構想のもと、グアムのアンダーセン空軍基地に展開した際の記念パッチを作成しました。
小さな島のグアムが沈没しているのか?はたまた空母に見立てているかのようなデザインが面白いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
2015年01月20日
Patch Tuesday Vol. 10 ~1ACCS ブラックアウト~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
今日のPatch Tuesdayはネブラスカ州オファット空軍基地でE-4Bを運用する1st Airborne Command and Control Squadronのパッチをご紹介
E-4Bは核戦争や大規模災害で地上のコマンドポストが麻痺した際に、大統領や国防長官が搭乗し空中から指揮を執る目的で使用されている機体です。プロジェクトネーム「Night Watch」が機体の愛称になっています。ボーイングB747-200を改造した4機が生産されています。

アメリカ大統領が外遊する際にエアーフォースワンに随行したり、国防長官などの要人が来日する際の乗機としても日本にたびたび飛来する機体です。

今日ご紹介するパッチは1ACCSのブラックアウトパッチで、生地は黒で文字やデザインは赤で刺繍されています。
どのタイミングでこのパッチを着用するかは分からないのですが、夜間のミッションまたは金曜日など特別な日に着用するフライデーパッチでしょうか。親部隊の55WGのパッチ、ペンタブパッチと呼ばれるフライトスーツの袖に着用する小さなパッチもブラックアウト仕様です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年01月14日
Patch Tuesday Vol. 9 ~493FS~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
一日遅れとなってしまいましたが、Patch Tuesday本日は
イギリスのレークンヒースに駐留する第493戦闘飛行隊(493rd Fighter Squadron)のパッチです。

この2枚は2012年に493FSがネバダ州ラスベガス近郊のネリス空軍基地で年4回ほど開催される大規模演習レッドフラッグと、フロリダ州パナマシティにあるティンダル空軍基地で毎年開催されるWSEP(Weapons System Evaluation Program)と呼ばれる評価プログラムい参加した際のパッチです。
レッドフラッグはご存じの方も多いかと思いますが、米軍だけでなく同盟国の航空機も参加してまさに戦争をシュミレーションするアメリカ軍が主催する最大級のトレーニングで、493FSは2012年の7月16日~27日まで参加しました。WSEPはCombat Archerとも呼ばれ、主に空対空ミッションで使用される兵器すべてを評価する1週間のプログラムです。もちろん評価対象には航空機や人員も含まれ、ミサイルなどの実弾発射も科目に含まれています。
左が飛行隊のパッチ、主にパイロットが着用するタイプ。右側は493AMUと書いてある通り、Aircraft Maintenance Unit、飛行隊傘下で航空機を整備するユニットが着用するパッチです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
2015年01月06日
Patch Tuesday Vol.8 ~ひつじ年~
こんにちは!Luke GETSNOです!!
改めまして新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

今年一発目のPatch Tuesdayはやはりヒツジ年という事で。。。
もともとのデザインは元旦にもアップしましたが、オファット空軍基地でRC-135やWC-135、OC-135を運用している第45偵察飛行隊のフライデーパッチです。
なぜヒツジなのかはわかりませんが部隊カラーでヒツジのデザインのパッチがあります。
それと併せて今年は2015年パッチを製作して頂きました。3枚同じ2015年パッチの中に"It's OK to be different" 『人と違っててもいいんだよ』なんてフレーズのパッチが。
なにかと忙しい年始ですが、ノンビリとした気持ちで過ごしたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。