2016年01月12日
Patch Tuesday Vol. 20 ~325th Operation Groupパッチセット~
こんにちは!LukeGETSNOです!!
今日はアメリカ空軍325thFW/325thOGのパッチセットをご紹介します。
フロリダ州ティンダル空軍基地に所属する325th Operation Group(運用群)は2016年現在では親部隊が325th Fighter Wing、傘下に43FSと95FSのF-22ラプターを運用する部隊を治めていますが、2012年までは325FWの傘下でF-15パイロットを養成する部隊でした。
普段あまり飛行隊パッチをネームタグも含めてセットで入手できる機会はあまり多くありません。
ネームタグにつられて入手したと言うのが正直な感想ですw
その為、このパッチセットにはコマンドパッチがついていませんでした。
単純にコレクションとしてのパッチセットであれば何てことないのですが、さてフライトジャケットやフライトスーツに着用する場合、どのコマンドパッチを着ければ良いのか?と考えだしたら夜も眠れません(笑)
ACC? or AETC?
と言うのも、325OGはアメリカ空軍の『F-15教育訓練は州兵航空軍に移管する』と言う計画に基づき所属コマンドを移籍した経緯があります。2012年に325OGのF-15飛行隊が解散し、所属コマンドもそれまでのAir Education and Training Command(AETC)=航空教育軍団からAir Combat Command(ACC)=航空戦闘軍団に配属替えとなりました。
飛行隊パッチの年代を特定するには個々の部隊の変遷を調べていく事で素性が解るものが多くあります。ここでは325th Operations Groupのパッチに注目します。
これは通称ガグルパッチと呼ばれ運用群や航空団直下に所属するスタッフが着用するもので、こちらの325OGパッチにも1FS,2FS,43FS,95FSなどの当時所属していた飛行隊や運用支援群のロゴがデザインされています。
年代を特定するためには航空機を運用している飛行隊を調べた方が情報も数多くあるので各飛行隊に着目します。
まずは最初の1FSを見てみます。この飛行隊はF-15を装備して基礎訓練(Basic CourseまたはB-Course)と呼ばれるパイロット養成を行っていましたが2006年12月に解散してしまいました。
ですので、このパッチセットの年代はどんなに新しくても2006年12月以前、1FSが解散する前のものと考察できます。
それでは次にどれだけ古いかを考えてみます。
キーとなるのはネームタグとガグルパッチの43FSの文字。
ネームタグにはパイロットのコールサイン、ウィングの刺繍と一緒にF-22ラプターそしてF-15イーグルのシルエットがデザインされています。
そしてガグルパッチには43FSのデザインもあるので、少なくとも325OGにF-22ラプターが配備された後の物と考えられます。
43FSの歴史を調べてみると、1994年に解散するまでF-15を装備してアラスカで活動していましたが、8年の活動休止を経て2002年10月にティンダル空軍基地でF-22を装備する飛行隊として復活しました。
という事から、このパッチセットの年代は2002年10月~2006年12月までの約4年間の間で使用されたものと推測できます。
325FW/OGがACCの指揮下に入ったのは2012年からですので、マニア的にフライトジャケット・スーツの右胸に着用すべきコマンドパッチは現在のACCではなく、それ以前のAETCとなります。
謎が解けましたw
ちなみに、ガグルパッチの中にある2FSもF-15を運用していましたが、2014年8月にT-38を装備する2nd Fighter Training Squadron=2FTSと名称を変えています。
ネームタグはアメリカ製らしく、ウィングとコールサインとロックと呼ばれるネームタグの縁は刺繍ですが
チェック柄とF-22/F-15のシルエットはプリントタイプのものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。