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Posted by ミリタリーブログ at

2014年01月23日

パッチ KCCO

こんにちは!Luke GETSNOです!
今日は特定の部隊のパッチではなく、現在アメリカ軍の中で流行しているパッチをご紹介します。
KEEP CALM

AND

CARRY ON


パッチのデザインにはデザインされた当時の流行などが反映される事が多いのですが、アメリカでは『Keep Calm and Carry On』というフレーズが流行しています。このフレーズ、もともとは第二次世界大戦初期にイギリス政府が国民に対して『(戦時でも)冷静に、いつもどおりの生活を続けよう』という意味のフレーズが書かれたポスターを作った事です。ここ10年ほどでアメリカでもこのデザインのポスターなどが見受けられるようになり、アメリカ軍の中でもこの"KCCO"をデザインしたパッチが見受けられるようになりました。定かではないですが、www.TheChive.comという、オモシロ写真や動画をアップするサイトが流行った事が火付け役になったかもしれません。



さてこのKCCOと言うフレーズを使ったパッチ。やっぱフツーのデザインじゃ我慢できないのがアメリカンソルジャース(?!)ということで、各部隊でフレーズを変えたものや、部隊のパッチにKCCOの文字を引用していたりします。




左上のパッチはベーシックなKCCOパッチ。Keep On and Carry Onの文字が刺繍されてます。

中上のパッチは既にKCCOではありません(笑)"Chive On and Kill Flankers" なにがあってもフランカーを撃墜しなさい。"Flanker"=フランカーとはロシア製の戦闘機で冷戦時代から続くアメリカの永遠の仮想敵国の戦闘機。


右上のパッチもこれまらファイターコミュニティ=Fighter Communityと呼ばれる戦闘機パイロットによって製作されたパッチ。"Keep Calm and Kill Migs" 今度はミグ(Mig)です。これもソ連時代からロシアを代表する主力戦闘機。F-15やF-22のパイロットは"Flanker"パッチと一緒にこんなパッチをつけるでしょうか。

左下と右下のパッチもTheChive.comの宣伝フレーズが刺繍されています。フレーズの意味ですがCarry On=『そのまま続ける』と少し違い、Chive Onには、『なにが何でもやり遂げる』と言うニュアンスがあります。

真ん中下のパッチは、Carry Onと言うフレーズの音を、動物などの死肉という意味の単語CARRIONと引っ掛けています。こういう『音』でジョークパッチを作る方法はアメリカ軍のパッチには数多く存在します。


ひとたび火がつくと、その流行に乗るのがアメリカン・ミリタリー流(笑)。こちらは各部隊でKCCOを使った部隊パッチを作った例です。



このパッチは沖縄県嘉手納基地に駐留する第909空中給油飛行隊(909th Air Refueling Squadron)のパッチ。通常、金曜日やエアーショー、非公式のパーティなどで着用するいわゆる『フライデーパッチ』の1つですが、飛行隊のマスコットのトラをデザイン。パッチ下部にはしっかりと”KCCO"の文字が。日本に駐留する飛行隊らしく、日本語で書かれた文字にも注目。




こちらは同じく嘉手納基地に駐留する第961空中管制飛行隊(961st Airborne Air Control Squadron)のフライデーパッチ。真ん中のデザインはPOW/MIAと呼ばれる戦時中捕虜と戦時中に行方不明になった兵士の帰国や遺骨の捜索を行う団体のフラッグなのですが、その上下には『KEEP CALM CONTROL ON』の文字が。つい最近作成されたパッチですがKCCOを意識していますね。また英文字の『O』がなぜかコーヒー豆のようになっていますが、これは961ACSが運用するE-3 AWACS空中管制機に搭載されている大型のレーダーを表しています。




961AACSのE-3B AWACS(AF76-1605)。背部の大型レーダーに注目。このレーダーを上から見るとパッチの『O』の様に見える。この大型レーダーを使って戦場を管制(Control)するのが飛行隊の仕事です。


最後までご覧頂きありがとうございました。


  

Posted by Luke GETSNO at 22:05Comments(0)PATCH USAF